「計算ミスがなおらなくて不安だ。」
「計算すらできないなんて怒れてしまう。」
「なにかよい方法はないだろうか?」
お子様の計算ミスにお悩みの方も多いことでしょう。
本記事では、発達に凹凸のあるお子様向け。指導をしている中で効果があった計算正答率アップ方法をご紹介します。
時間をかけてじっくり取り組めば少しずつ効果が表れてくることでしょう。
◆計算ミスの原因は?
まず、お子様が計算ミスをしてしまう原因を探ってみましょう。
①意識が別のところへ行ってしまう
「宿題を終わらせて早く遊びたい!」「また怒られないか不安だなあ。」計算をしている途中に、お子様はいろんなことを考えています。計算に集中したくてもなかなか集中できないことがあるのです。
②計算過程がぐちゃぐちゃで自分でも読めない
自由帳のようにマス目や罫線がない紙にぐちゃぐちゃな数字で計算していないでしょうか。お子様ご自身でも自分の計算や数字を読めないことがよくあるのです。
③はしょりたがる
書かずに暗算で計算、( )はずしや約分のような操作をいっぺんにするなど、めんどうな計算から逃れるために、操作を省略していないでしょうか。計算過程を確認しづらいため、ミスを引き起こすきっかけを作ってしまうのです。
④やりっぱなし
見直しの方法やミスのとき直しといった学習習慣が身についていないケースはありませんか?自分の計算を振り返って、ミスから学ぶ勉強ができてないのです。
このような計算ミスの原因に対して、効果的な学習方法はあるのでしょうか。私の指導の中で効果があった方法をご紹介します。
◆効果的!計算スキルアップ法
①正確性を競おう
タイムを競うのではなく、何問連続で正解できたかを評価します。正答数に応じてシールをあげる、宿題の量を減らす。このような工夫でお子様は楽しみながら正確に計算しはじめます。
②20㎜方眼をつかおう
慣れるまでは20㎜方眼での計算をおすすめします。途中の式がぐちゃぐちゃなお子様の中には、細かい数字が重なって見えているというケースもよくあります。20㎜からはじめて、慣れてきたら10㎜にされるとよいでしょう。
③1行1操作
小数と分数が混じった計算では、少数の分数化、帯分数の仮分数化、分数わり算のかけ算化など多くの操作が必要です。そのとき1行につき1操作をルールとするとよいでしょう。操作を行う部分に下線を引いておくと、今自分が何の操作をしているのか一目瞭然です。
たとえば下のような計算をみてみましょう。
操作① 小数の分数化
操作② わり算のかけ算化
操作③ 大きな分数にする
操作④ 約分
こたえ
行う操作に下線を引きながら一行一操作を守ればミスは激減するのです。
④とき直しをしよう
ミスした原因、ポイント、気づき。これらをノートの余白に書いておきましょう。これらのメモを自分の言葉で書くのが大切です。
分数の横棒を括線というそうですが、お子様のボキャブラリーで括線と書いても頭に入りません。「レール」「レーザー光線」などお子様が知っている言葉で書くことで、記憶に残りやすくなりますし、同じ問題を解くときにも自分で注意ができるようになります。
◆まとめ
計算にはいろんな操作や処理が同時的におこなわれています。お子様に「もっとしっかり計算しなさい!」「なんで集中できないの!」と伝えても、お子様の混乱を助長するだけです。
計算でつまずくポイントを把握し、お子様のものの見方や理解のしかたに合わせながら指導をしていきましょう。すぐに改善することは難しいですが、時間をかけて練習していけば少しずつ計算スキルはアップします。
家庭教師和顔はお子様の特性を把握して最適な計算方法をご提案いたします。お気軽にご相談をお寄せください。お子様の計算スキル向上のお手伝いをいたします。
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