「子どもを自立させたい。でも子どもとの距離感がわからない。」
「ほどよい距離感って?」「どうやって距離をとるの?」
お子さんとの距離感は難しいですね。
「近すぎてもダメ、遠すぎてもダメ、、、。」
多くのアドバイスも曖昧で途方にくれますよね。
パパママからお子さんとの距離感についてご相談を受けた時、私は3つの関わり方をお伝えしています。
1できると信じて見守る
2自分事と気づかせる
3安全基地になる
今現在、お子さんとの距離感に悩むパパママもきっとできますよ。
3つのポイントをひとつずつ確認していきましょう。
1 できると信じて見守る
どの子も人格あるひとりの人間です。そして、どんな子にも「できるようになりたい」という気持ちが具わっているのです。
お子さんが自分で決めたことは自分でやり切れる。そう信じて見守りましょう。
見守るというのは、具体的にいうと「褒め」と「軌道修正」です。
自分でやり切ったときは心から褒めてあげましょう。反対に、お子さんが親を試すために力を出し惜しみしたり、力を変な方向へ反らすこともあるでしょう。
そんなときは「あなたは自分でできる力を持っている。自分が決めたこと力を注ごう。」と軌道修正してあげましょう。
2 自分事と気づかせる
「力を出し切らなかった」「わざとミスをした」
お子さんの周りには様々なアクシデントが起こります。しかし、最後は自分で責任を引き受けていくことを伝えてあげましょう。
お子さんが悪い出来事を引き起こしてしまったとき。そのときは、怒るのではなくお子さんの本音を聞き出してあげましょう。
どうしても気分が乗らなかったのかもしれませんし、何をすればよいのか知らなかったのかもしれません。どのように乗り越えればよいのかわからなかったのかもしれません。
「なにがあったのかな?」「なにを知っていればよかったのかな?」「これからどうすれば成功できるのかな?」
こんなふうにお子さんと話をしてみましょう。そして、お子さんから気づきや反省の言葉を引き出してみましょう。
すると、お子さんの心には隠しごとをしなくてもいい。ミスから学べばよいという自責思考が芽生えてきます。勉強やスポーツなどに正々堂々と向き合おうという前向きな気持ちがお子さんの心にわいてくるのです。
3 安全基地になる
お子さんが一歩を踏み出そうとするとき、迷いが生じることがあります。一歩を踏み出せても失敗してしまうこともあるでしょう。
お子さんが困難に直面したときに、パパママと相談したい、ひと休みしたいと思える安全基地のような存在になりましょう。
すべてを真正面から受け止めることも大切ですが、それがお子さんを苦しめてしまうこともあります。時には心の逃げ道をつくってあげることも大切です。お子さんの信念以外の枝葉末節には目をつぶるときも必要なときがあります。
お子さんの気持ちが一旦落ち着いたら、パパママの気持ちもつたえましょう。
「パパはきみならできるとおもっていたんだよ。」
「ママはあなたが成功する姿が見たかったんだよ。」
すると、お子さんはパパママが自分に期待を寄せていたことに気づくでしょう。そして、パパママのためにも自分がなにをするべきかを考えるようになるでしょう。
心理的に安心して戻れるパパママの存在があればこそ、お子さんは果敢にチャレンジができるのです。
まとめ
お子さんの自立は、補助輪なしの自転車に乗るようなイメージです。
お子さんは今、補助輪がないと自転車に乗れないかもしれません。
それでも、補助輪なしできっと乗れると信じて見守りましょう。
補助輪なしで安全に自転車に乗るのは自分と気づかせましょう。
不安なら足をつける安全な地面があることを教えましょう。
お子さんが産まれたときから、親子はずっと一緒に暮らしてきました。そのため、距離を取ることの方が難しいでしょうし、距離感がわからなくて当然といえましょう。
親子の距離感は第三者からの方がよく見えることもあります。家庭教師ならばこそ、客観的立場から親子のベストな距離感をお伝えできることもあります。
お子さん、パパママ、家庭教師の三者が絶妙な距離感を保ちながら一緒にお子さんの自立を応援できることを楽しみにしております。
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